春新色vol.2 顔がキラキラするとうれしい
引き続き寒い日が続いていておりますが、いかがお過ごしでしょうか。雪も心配ですね。みなさんが少しでも安心して暖かく過ごせることを願っております。こんなに寒いのに、花屋には春の花、メイクアップの世界にも春新色が出始めています。いかにも春だねぇという色やきらめきに触れて、たまにはちょっと浮かれてみるのも気分転換になるかもしれません。今日も前々回に引き続き、「これは!」というカラーをピックアップしてお届けします♡(Podcast『なんかなんかコスメ』対応エピソードS1E54)
顔面にフルコミットしないメイク
この花瓶にあの花を合わせよう、この料理にはこのお皿がいいな。あの人に出すならこのレターセットにこの切手だな。そんなふうに、自分の手の内にあるものをちまちまと組み合わせて、その時々の気分でカスタマイズして遊ぶ楽しさってありますよね。
私にとってメイクは、そういう毎日のささやかな楽しみのひとつです。お料理やテーブルコーディネートだったら土台から選ぶけれど、メイクに関しては備え付けの自分の顔がベースになるところだけちょっと違うかな。
でも、何も対象が顔だからって、フルコミットで構えなくてもいいんです。おかずの飾りに葉っぱでも添えてみようかな、iPadをステッカーでデコろうぐらいのテンションで、自分のテリトリーを好きにトッピングしてうれしくなる気持ちが優先。メイクの場合、なんかちがったら落とせばいいし気楽なもんです。
(でも、だからこそ、変に比べて貶めたり、無理強いしたりするのはよくない件については、話し出すと長いのでまたの機会に)。
1月8日発売の春新色をプレイバック!
©️Anna Osada
朝の空のあわいの色彩をパレットに
*SUQQU シグニチャー カラー アイズ 101 春雲 ¥7000
パールが丁寧。なめらかでシームレスな塗り心地と、くすまずにひと塗りでほどよい陰影を叶える安定のSUQQUのアイシャドウパレットです。私の推しは、101の春雲。
春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて
むらさきだちたる雲の 細くたなびきたる
清少納言『枕草子』に描かれた春の朝を、モダンに写し取ったような、クラウドパープル×サンソリットオレンジの組み合わせ。刻々とうつろう春の空を、まぶたにほわりと再現できます。どのカラーも素敵ですが、色の取り合わせに冒険とおしゃれなひとひねりを感じるのは、断然この限定色。
「こういう色を塗ってみたいけど、似合うか心配、気後れしてしまう」という人は、なんとかなるように設計されているSUQQUからなら入りやすいはず。2021SSはファッションでもメイクでもピンクが盛り上がっているので、ちょっとだけ取り入れたい人、ピンクに苦手意識のある人は04の純撫子を試してみてほしいです。
清らかな朝露のツヤにモードな味つけ
*アディクション ビューティ リップオイルプランパー 004、007 各 ¥3000
オイルリップはこれまでもあったけれど、朝露を連想させる清らかなツヤにモードな厚みと色味のさじ加減がいとよし。オリーブオイル、ホホバオイル、サフラワーオイル、セサミオイル、マヌカハニー、シアバター、ムルムルバター、カカオバターという8種のオーガニック由来植物成分をブレンド。さらに、ローズヒップオイルとスクワランが配合されていて、ケア・グロス・リップ下地の3役がこなせる。全9色ある中で、少しダークなワインレッド 07 Bittenと、クリアピンクに大小のラメがことのほかちょうどよく遊び心を感じさせる004 You’ll Beが好きでした。ニュアンスチェンジ系の淡い色合いなので、どれを塗ったらうれしいかノリで選んでいいと思う。
・同 ザ アイシャドウ パール 102Pは、ペールなブラウンに青系の偏光パールが光るシングルアイシャドウ。春服でデザインや色が甘いときに、こういうシャドウを塗ってリップがヌードかソフトマットの締まった色だといい感じのバランスだろうなと妄想。限定で¥2000。アイシャドウ他の色もリアルとファンタジーが共存する花園っぽくてかわいかったです。
リッチな光沢&フルールな色彩の多幸感チーク
*シャネル フルール ドゥ プランタン (特別限定品)¥8000
サテンの光沢をたたえたピーチカラーのハイライトと、キラッとしたピンクコーラルのチークが半分ずつ。フルール文様の型押しがコレクション癖を誘います。まるで塗ってないみたいなさりげな系ではなく、このきらめきをまとう選択をしたその心がいいね系。ヘルシーで華のある頬になり、オンラインのモニターだとツヤに見えます。
・同 ルージュ アリュール ラック 77 ダークブロッサム (限定色)¥4200
繊細なメタリック加減のちょっとダークなラズベリー。フィットすると湿気やこすれに強く、むちっとした質感。塗ると顔が締まる。ダークめの色で描いたストレート眉と合わせたい。
【番外編:1月4日発売のRMK Division】
*RMK ザ ベージュライブラリー ブラッシュデュオ 02 ワンダラス、03 エキゾチック
Blooming in the cityをテーマに、都会的な洗練ベージュプロダクトをずらりとラインナップするRMK。なかでも、塗りたさが高まったのはチークです。シャネルもそうだけど、今季は頬をキラッとさせるのがうれしいしかわいい。色はベージュ系なのでシックさは担保されつつ、このキラッでジョイフルな生命の躍動感が宿る。しばらくさりげないカラーのクリーム系とかチークレスでやってきたけど、春は頬をキラつかせたい。マスクで隠れたとしても、自分がうれしいからOKです。
オンラインカウンセリング『cotree』
繊細さとうまく付き合って強みにしながら、みんなの気を楽にする名人(メイクアップアーティストの吉川康雄さんとか、ファブ5のジョナサンとか……)に取材すると、アメリカに根付いているカウンセリング文化の素晴らしさを感じることがあります。日本でももっとカウンセリングが気軽になればいいなーと調べてみたけれど、玉石混交だったり人気の先生だとお値段や順番待ちの問題があったり、やっぱりちょっとハードルが高く感じました。私は心身の状態を記録するアプリ等で今はやれている(詳しくはPodcast『なんかなんかコスメS1E15』を聴いてね)のですが、何かあって調子を崩したらお世話になろうと思っているのがオンライン&定額でカウンセリングが受けられるcotreeです。
自分ではまだ使ってみたことがないし、カウンセラーさんとの相性もあるのでご参考までに情報ですが、知り合いが何人か受けた感触では良さそうなサービスっぽかったよ(体験談など探して読んでみてね)。特に、『cotree 新型コロナメンタルサポートプログラム』は、企業や個人の支援者と連携して無償カウンセリングを提供する枠で、誰にも開かれた村上財団枠の他に、医療従事者向け枠などがあります。
多様性好き好き美容ライターとして気になった記事
・視覚主導にならないオーディション方法として、斬新!
・既存の美とは違うベクトルの魅力に出会う方法
GUCCI BEAUTYのビジュアルを撮ったマーティン・パーはじめ、既存の美の枠組みにはまらない作品で注目を浴びるフォトグラファーを紹介する記事。こういう記事を目にしたときのムーブとして、①とりあえずInstagramをフォロー、②良さげな作品があったらそこにタグ付けされてるスタッフを全員フォローします。自分の"見る目"の可動域を広げる最新の視覚表現が定期的に流れ込んでくるようになっておすすめだよ。
あと、こなれたダイバーシティの表現として、私はbaserangeの見せ方に惹かれます。
・いつもの製品をリサイクル容器で。LOOP、2021年本格上陸
コスメ周りでパッケージの罪悪感は、なかなかに大きいですよね。いつかなんかなんか通信でも、パケの話をもっと掘り下げたいです。
私はとりあえず公式サイトから事前登録というものをしてみました。
ステッカー活動のお知らせ
友人のmaccaさんと自主制作した「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター #8891(はやくワンストップ)」ステッカーと、DV相談ナビダイヤル #8008(はれれば)」のステッカー&リーフレットを配っています。欲しい方はリンクをご覧くださいね。
この号は、連休最終日の朝に配信される予定。休めた人も休めなかった人も、なるべく良い一日になりますように。私は子の宿題に付き合って、久しぶりにピアニカとリコーダーを吹きました。YouTubeでオーケストラに合わせて威風堂々を演奏して盛り上がりました。いまいちばん習得したい楽器は、昔少しだけ習ったことのある三味線。弾けるようになった暁には、なんかなんかコスメも弾き語りでお届けできるかもしれません。
〽︎ハァ みなさまどうぞお元気で~ ベベンベン
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